1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2010
1 3 4 6 7 9 特別 12

■NPO地球文化交流会

イタリアでも一周年記念の会開かれる     
地球平和をテーマに子供たちの絵画展も
 地球文化交流会の一周年記念の会が神戸で行われた同じ日、イタリア・ベニス支部が開催したアニバーサリー式典は、支部長マリオ氏のもと、志同じくする若者達が50名、さらに多数の来賓者を集めて盛大に執り行われました(写真)
 地球文化交流会理事長、河野喜一直伝の美剣体道をはじめ、空手や柔術の演武が披露され、会場には地球平和をテーマにしたデザインの作品が展示され、未来への希望の熱気に包まれました。支部一同の発展を祈りたい。
 イタリア事務局のロッセーラさんは、「地球平和という大きく難しいテーマに対して子供たちはさまざまな違った形で描いた絵はどれも美しく魅力的なものでした。日本でも子供たちに平和をテーマにした絵を描いてもらい、秋に行われるイタリアでの交流式典で披露しあうのもよいのでは」と提案しています。



名古屋の中学生が平和学習の一環で事務局を訪問
理事長に平和に対する考えを訊ねる
 名古屋市内の市立中学の生徒が修学旅行期間中に行われた「東京近郊分散平和学習」で、「平和」「国際理解」について、河野喜一理事長の考えを訊ねるため、地球文化交流会の東京・巣鴨の事務所を訪ねました。
 事務局を訪ねたのは、名古屋市立桜山中学校の生徒。同校では、今年度から「総合的な学習の時間」で、国際理解学習に取り組んでいます。今回は、修学旅行の機会に東京近郊で、国際平和活動に取り組んでいる団体・施設を訪問、「平和」「国際理解」についての理解を深める狙いで、当会事務局には、同校3年生の男子4人、女子人の計6人が訪れました(写真右上)

 生徒からは「どのような状態になったら平和だと言えると考えていますか」「『平和』を維持していくために私たちができることは何かありますか」といった質問が寄せられ、これに対して河野理事長は具体的な例を上げながら、次のように答えました。


 理事長は開口一番、生徒に向かって「平和について考えたことがあるか」と訊ねた上で、「戦争・争いがないということが平和なのか。相手が悪いという感覚がすべての争いの元。俺が悪いと思ったら争いがない」と話しました。
  さらに「おわん一杯のご飯しかなく、それを食べないと死んでしまうという状況の中で、果たしてみなで分け合って食べあう、そういう気持ちになれますか」と問題提起。「人として生きる道」の教育の必要性を強調しました。
  理事長はまた中学生に対して、「三国志、古事記、日本書紀を読んだことがありますか」と質問しながら、「自分を知らず相手を知らずして平和はない。自分の国の歴史を知り相手の国の歴史を知らずして、真の交流は始まらないし、平和も生まれない」とも語りました。
 同じ日、別の名古屋の大森中学校の生徒11人も、修学旅行の折、地球文化交流会の活動を知りたいと事務局を訪ね、理事長が世界各地を巡り体験した民族と国々の交流物語に耳を傾けていました。今後、ますます日本中の中学校生徒諸君との交流を熱望いたします。
 ホームページを通して地球文化交流会への通信をお待ちしてます。

■後日、桜山市立中学校の生徒から届いた礼状(一部掲載)
 「今回の訪問を通して、平和とは何かということを考える事が出来たと思いました。理事長の河野さんは私達が分かりやすいよう例を上げて話して下さり、戦争が無いだけでは平和とは言えない等の事を教えて下さいました。自分達の民族を知る事、他民族を知って理解し、文化の交流をはかる事の大切さもよく分かりました。特に、自分の国の利益を考えて交流するのではなくて相手の国の人を幸せにすることを忘れてはいけないという言葉が胸に残りました。なぜなら、今の日本の他国への援助がほとんど自己満足のように思えてしまうからです。それでは他国の人を本当の意味で幸せにする事は出来ないと思います。しかし、地球文化交流会の方々は皆さん相手の国を本当に幸せにしようとしているように感じました」