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■NPO地球文化交流会

5月28日、神戸市のホテルで講演と演武

 NPO地球文化交流会が昨年6月、茨城県鹿嶋市で発会式を行ってから一周年を迎えるのを記念して、「発会一周年記念の会」が5月28日午後、神戸市内の新神戸オリエンタルホテルで開かれ、全国から約80人が出席、盛会のうちに終えました。


講演する河野理事長

 まず、壇上に立った河野喜一理事長は「私たちの体が水と火ができあがって、風が吹いて動いているのと同じように、星も水と火と風で生まれている。しかも水と火と風から生まれた私たち人間が、生命力が宿ってこの五体を作っているように、星の世界も同じ生き物であるということを感覚してほしい。この地球が、私たちと同じ生き物、心を持ち魂を持つということが理解できて初めて、地球文化が感覚でき、地球文化交流もそこから推測できる」と語り、地球文化交流会が人智を超えた次元から創設されたことへの理解を求めました。

 また、昨年十月の日中文化交流会・講演が開かれた中国山東省聊城師範学院の宋益喬副学院長がこの日のためにわざわざ駆けつけてくれました。宋副学院長は、さる4月に行われた、地球文化交流会の「臨沂・瑯邪〜諸葛孔明を偲ぶ旅」の際にも、山東省臨沂の地に一行を訪ねてきてくれています。

 宋副学院長は「皆様もご存じの通り、文化には国境がありません。世界のあらゆる国の文化やそれぞれの民族の文化のすべてが全人類の精神的な財産であると思います。文化の交流を通して地球上のさまざまな国やすべての人種、民族の壁を超えお互いが理解できるようになります。地球文化交流会がこのような主旨を持ち国際親善活動を行っていくことは、人類の進歩や地球の将来にとって大変価値あることだと確信しております。

講演する宋益喬聊城師範学院副学院長

私たち聊城師範学院も、地球文化交流会の会員の皆様と力を併せて地球と人類の発展と繁栄に貢献していきたいと思います」と地球文化交流会の活動に賛辞を寄せてくださいました。
 講演後、河野理事長と宋副学院長はそれぞれ記念品を交換しました。

 続いて、日置流弓道と美剣体道の演武が繰り広げられ、まず日置流弓道の演武者、佐藤進さんは「弓道には神に自分を捧げ奉る」という意味があると解説、中央の俵に向かって、甲矢(ハヤ)と乙矢(オト)の二本の矢を大きなかけ声とともに放つ座礼射を披露しました。

 美剣体道の演武では、河野理事長がまず、「もののふの道という言葉があるが、その言葉から物質を感覚しやすいが、本来は宝物という深い意味がある。神の子として作られた人間の本質、そこからすばらしいものを出す、それがもののふの道。神と人との連れ舞う姿を現したのが美剣体道です」と説明、河野容雄師範と園田真司さんの二人が演武。四種類ほどの型を披露しました。

 また、日本拳法の森良之祐さんが、河野理事長との出会いを通じて、自らの技が精神的に高められたとの話がありました。

 懇親会では、河野理事長が、森首相の「天皇を中心とした神の国」発言についてマスコミが騒ぎ立てていることに触れ「この国に言論の自由があるのか。言論の自由とは話をする自由があるということ。だが聞く方の態度が全く教育されていない現れ。人の話というのは、相手の立場に立って理解しようと思えば、どのような話もみな自分の血肉となるものです」と語りました。
 出雲大社教の新博治さんの音頭で乾杯、出席者一同歓談の一時を過ごしました。


「地球文化交流会創立一周年記念の会」挨拶
八咫鏡の話       河野喜一理事長

 皆様方、頭の中で地球文化のイメージがすぐにわきますか。
 地球には人間が住み、たくさんの獣が住み、山河草木が生きている。
 地球文化という世界がある。そこには何が生きているのか。目をつぶってイメージを浮かべてもらうと、一枚の大きな鏡が浮かんでくる。鏡の中に、地球文化と名付けられた細胞がしきりに動いている。
 その上で八咫鏡の話を考えてもらいたい。天照大神がニニギノミコトに地球のまつりの要になりなさい、と一枚の鏡を渡した。この鏡を見ること、我を見るごとくせよ、と、と言って渡した。
 その八咫鏡は、天照大神という太陽のシンボルを意味する。しかもそれは、空に光っている太陽ではなく、人間と同じような姿をし言葉を話し、心をもった存在になる。
 私たちの体が水と火ができあがって、風が吹いて動いているのと同じように、星が水と火と風で生まれている。私たち人間の中に生命力が宿ってこの五体を作っているように、星の世界も同じ生き物である。
 地球に心があり感情を持っている、意識を持つ、魂を持つ、こういことを理解できて初めて、地球文化が感覚でき、地球文化交流もそこから推測できる。
 八咫鏡に先立って国懸鏡ができた。人類全体が先に力をもらって、その中から天皇という存在ができた。そういうような働きは、今の世の中で八咫鏡と国懸鏡の働きに変化する。




道の


 八咫鏡をもつ天皇、国懸鏡をもつ人類。天皇の元に国民が真実生きる道を求めていくという「常世の国」でした。玉依媛が、全天のすべての星の力、そのエネルギー、響き、学問、あらゆる力をふるい、玉依媛の子である別雷の神は、人々に、国懸鏡のエネルギー体を分けている伝導体なのです。
 これらを全部ひっくるめて、地球文化交流会に乗せていこうと出てきたのが八重事代主である。八重事代主がお出ましになり、地球・人類ことごとくを波に乗せなさるのが、今のこの時代なのです。















中国聊城師範学院副学院長 宋益喬

 きょう皆様と地球文化交流会創立一周年記念式典でこうしてお会いできることができ大変光栄でありうれしく思います。
 皆様もご存じの通り、文化には国境がありません。世界のあらゆる国の文化やそれぞれの民族の文化のすべてが全人類の精神的な財産であると思います。文化の交流を通して地球上のさまざまな国やすべての人種、民族の壁を超えお互いが理解できるようになります。地球文化交流会がこのような主旨を持ち国際親善活動を行っていくことは、人類の進歩や地球の将来にとって大変価値あることだと確信しております。
 聊城師範学院には一万三千人の学生がおりますが、私たちが自慢できるのは、この地球文化交流会が発足当初から当校と親密な交流があり、これまでさまざまな交流活動を行ってきたところです。
 日本文化はとても個性的な文化であると思います。縄文文化、弥生文化から始まり江戸時代にいたるまでさまざまな個性的な文化が創られてきました。
 私は日本文化に対して大変興味があるところが二つあります。一つは、精神文化と大自然との統一と調和がとれていること。もう一つは文化や芸術が日常生活の中に溶け込んでいることです。茶道、華道、俳句などがその代表的な例と言えるでしょう。人類と自然との調和の中から日本人の精神が創られたのだと感じます。
 日本文化の中でもう一つ忘れてはならない文化の一つに、美剣体道があります。昨年の十月に我が校での武術交流を通して美剣体道のすばらしさを目の当たりにしました。
 日本文化のすばらしさは、中国現代文化の先輩たち、魯迅、周作人、郭沫若も認めるところであり、一九二〇年代から中国の一般の人々に日本文化を紹介してきました。そうしたことから、中国では日本文化に理解を持っている人が少なくありません。
 私たち聊城師範学院も、地球文化交流会の会員の皆様と力を併せて地球と人類の発展と繁栄に貢献していきたいと思います。