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「ミャンマーにおける日本文化紹介・2003」が日本・ASEAN交流年記念第一号事業として開かれる 

1月9日、ヤンゴン市のホテルで

 「ミャンマーにおける日本文化紹介・2003」〜日本・ASEAN交流年2003記念事業〜(主催・NPO地球文化交流会、後援・在ミャンマー日本国大使館)が1月9日午前、ヤンゴン市のグランド・ミー・ヤ・タ・ホテルで開かれ、日本から参加した河野喜一理事長以下20人に、地元WIN日本語学校で学ぶ学生ら200人余が加わり、地球文化交流会はミャンマーとの交流の歴史に新たな一ページを開きました。

 まず、来賓の在ミャンマー日本大使館の道井緑一郎参事官が挨拶。「みなさん、ようこそお越しくださいました。日本で長い歴史をもつ古武道ですが、海外で紹介される機会も少ない中で、本日ここに拝見できるのは大変嬉しく思います」と語りました。
 また、「日本・ASEAN交流年の今年、ミャンマーにおけるこの式典がその第一号行事となります」と、日本とミャンマーの交流が一層深まるよう期待を寄せました。

生かされている私たち

河野喜一理事長

 明るい正月か曇天の正月か 私が此の文を書いている時其の天候は分からない けれど 確實に正月はやってくる。
 人が生きている
 呼吸をしている
 きっと明日も生きて呼吸しているであろうと思う けれど 其の呼吸が楽か苦しむかは分からない。
 未来は まだまだ ずーッと続くであろう
 その未来は何処からやってくるのだろうかと思う。
 私の胸の奥で未来が胎動している。
 微かに微かに 私の胸の奥が未来を生む働きをしている。
 その鼓動に乗せて 未来 を眺めたら其処に發見した未来がある。
 人が一人ひとり身体を形成している様に 未来 と称する生きものが存在していた。
  不老不死と言う。
 未来様は不老不死である。
 その未来様に もしもし平成十五年は如何なる世界を御造りでございますかと御尋ねしたら 何と答えなさるか。
 きっと 笑いながら あなた方の心次第ですネ と御答えなさる筈である。
 日本語の中に「心の丈(タケ)」と言う表現がある。
 政治家も財界人も世相を計る心の物指(モノサシ)を持っていて世の中の流れを計算している。
 心の物指 心の丈
 人に依って其の尺度が違う
 高貴な方々 庶民 押しなべて 此の世を計る心の丈を 無礙(ムゲ)の尺度 にして欲しい。
 無礙の尺度とは如何なる尺度か。
 自分の考えに拘(コダワ)らず 時の流れに従って自在に変え得る尺度である。
 平成十五年 此の尺度をお忘れなき様に希っている。

紀元二〇〇三年一月記

 続いて主催者を代表して、地球文化交流会の河野喜一理事長が「ミャンマーには初めて来ました。ここにお集まりの皆さんは日本語学校の学生さんと伺っていますが、お顔を拝見していますと、自分の孫を見ているよう。皆さんとてもいい顔をしています」と挨拶。
 また、「日本に昔から伝わっている古武道は、格闘技とは違って、自分の身を守るためのものであって、自分からしかけて相手を困らせることはしない。文化交流ですから、私がやるだけでは交流にはなりません。大きな相手がかかってきても倒せる、不思議な武術を皆様にもならっていただきたい」と述べました。