『第12回 里神楽の夕べ』が開催されました

『第12回 里神楽の夕べ』(主催・板橋区無形民俗文化財指定 成増里神楽保存会/共催・板橋区教育委員会)が、2021年6月20日、成増アクトホールで開催され、当会も協力という形でお手伝いさせていただきました。成増里神楽保存会設立以来、二年に一度開催されてきた里神楽の夕べは本来2020年に開催予定でしたが、パンデミックにより延期となりました。今年も緊急事態宣言中ではありましたが、観客数を減らし感染対策を施し、また板橋教育委員会の全面的な協力のもと、無事に開催することができました。

公演時間も演目も、さらには演舞者らの練習時間も制限されるなか、無事に開催できたこと、外出も心配が伴うなか、会場に足を運んでくださった観客の皆様に、心より感謝申し上げます。

第一演目は、『八幡山黒尉』。神功皇后の三韓征伐の前段階のワンシーンです。海の神霊である黒尉が航海の無事を祈って舞います。

第二演目は、『神剣幽助』。刀匠・三条宗近が一条天皇から刀の献上を命じられ、神霊と共に相槌を打つことで見事な刀を打ち上げ献上するというお話を演じます。

セリフのない黙劇という特色ゆえに、演者の独特な身振り手振りが物語のキーとなります。きらびやかな衣装にもご注目ください。言葉が通じなくても、耳が聞こえなくても、そのパフォーマンスが時に人を笑わせ和ませることのできる里神楽。日本が誇る、世界中で通用する伝統芸能といえるでしょう。長きに渡り交流のある成増里神楽保存会と当会。これからも協力し合いながら日本の伝統文化の継承と後継者の育成に努めて参ります。


手話による解説


共催の板橋区教育委員会より挨拶


第一演目『八幡山黒尉』より神功皇后の舞


黒尉の舞


お囃子のみなさん


第二演目『神剣幽助』より勅使ともどき


三条宗近


天狐


宗近と神霊による相槌


見事な刀が打ちあがる


神霊


一条天皇の勅使


宗近から天狐へ


刀は一条天皇へ献上される


もどきによる喜びの舞


コミカルな動きが特徴的


グランドフィナーレ 出演者一同と会長挨拶